ボク嫌われているかもしれない。
民間学童「ボクらの秘密基地」での話です。子供が学校の事を話すのは、帰ってきた時が、圧倒的に多いのです。
学校は、子供にとって頑張る場所。その鎧を脱ぐのが、帰ってきた直後なのです。学校で何かあった時は、帰ってきた時の雰囲気でわかります。
「あれ、今日なんかあったのかな?」
そこで、すかさず声をかける。
「あれ?なんかどうしたん?何かあった?」
この声かけ重要です。
「別に〜」
と、はじめは話してくれません。でもしばらくすると話してくれることが多いです。
今日もこんなことがありました。
「あんなぁ〜。ボクな〜。クラスで嫌われてるかもしれへん。」(涙ぐむ)
「なにがあったん?」
「今日机運ぶ時になぁ〜ボク片方持ってるのに、誰ももう片方を持ってくれへんかってん〜(T ^ T)誰か持って!って言ったのに誰も来てくれへんかったぁぁぁ(´;Д;`)」
「ふー。そうかぁ。」
その話を周りで聞くお友達に
「ねぇねぇ。〇くんは□君(泣いてる子)の事好き?」
「えっ?ふつう。。。」
「じゃあ△君は□君のこと好き?」
「大好きっ!」
「ほら、良かったやん!大好きやって!!大好きって言ってくれる人一人いたら、それでいいやん!△君が大好きって言ってくれたよ!」
「実は俺も大好きやけどなっ!!」
「わっ!〇君も大好きやって!良かったな!二人も大好きって言ってくれたよ!!もう、大丈夫!!」(ヨシヨシ)
「でも、嫌われたくない〜。・゜・(ノД`)・゜・。」
「まぁ、今度は誰か持って!って声かけるんじゃなくて、☆ちゃん持ってとか個人的に頼んでみたら?」
「でも、みんなに好かれようなんて思わなくていいよ。大好きって言ってくれる人が一人でもいればいいんやから」(ヨシヨシ)
「はい!宿題しよう〜」
泣いてる子が我が子なのですが、こんな時、ホントお友達に救われるなぁと思いました。息子のことを「大好き」と言ってくれた友達にホント「ありがとう」って思いました。あと、息子にも「ちゃんと嫌やった事も教えてくれてありがとう!これからも色々話してね。」と伝えました。こうやって弱音を吐いてもいい場所なんだな。と他の子供たちも思ってくれるといいなと思ってます。
これからも、この帰って来た時の様子をしっかり観察して行こうと思います。
そして、何か変化を感じた時は、すぐに保護者の方へフィードバックできるようにしていきたいです。
保育に大切なのは、この「観察」と「保護者との共有」
「ボクらの秘密基地」の原点をもう一度教えてもらえた出来事でした。