カナカナのーと

子育て、教育について考えていること。

学校で講演会を企画するときは?(前田裕二さん編)

前田裕二さんを京都の公立高校へ

2019年11月25日、京都府南陽高等学校、付属中学校でSHOWROOM株式会社前田裕二さんをお招きして講演会を実施しました。

全校生徒1000人が対象です。

講演後、生徒に感想はTwitter#メモ魔中高生で発信するよう伝えると、反響がかなりありました。一部ご紹介します。

 

 

 などなど。

感想を伝えるためにわざわざ別アカウントを作った生徒も何人もいるようです。

前田裕二さんのお話を、最大限に生かすためには、企画側はどのように動いたのか?

今回は、裏側をお伝えします。今後著名人を呼んで講演会を実施する方の参考になれば幸いです。

学校のニーズを探る

講演する学校の偏差値、進学率はもちろんですが、先生と打ち合わせをして、現在の学校の様子、課題感をお聞きします。

その中で、著名人のどのような部分を抜き出して、生徒に聞かせるか、生徒がその講演会を聞いてどのような状態になってほしいかのゴール設定をします。

今回のゴールはこのように設定しました。

・世の中は自分の力で変えられる。という主体性を持たせる

オピニオンリーダーの育成

・未来は明るいと信じられる。 

 このゴールを学校側と共有しました。

 

生徒を巻き込む(共犯意識をつくる)

講演会というのは、一方通行になりがちです。そこをどうやって、生徒からの発信の場にするかということを考えました。

前田裕二さんは「双方向でのコミュニケーション」ということを、何よりも大切にしてSHOWROOMというサービスを作っています。

講演会もそういったものを、求められているのではないか?と考えました。

現在、前田裕二さんはメモの魔力100万部プロジェクトというものを立ち上げています。中高生がそのプロジェクトの一員になれば、講演会が一過性のものではなく、前田さんとのつながりが強固なものになるのではないか?と考え、講演前にこのような募集をかけました。

「メモの魔力 100万部プロジェクト 10代にメモの魔力を広めるためには?」

前田さんの前でプレゼンテーションをしてみませんか?

 

一人と、一組(三人)の生徒が手をあげてくれて、先生と内容をブラッシュアップし、前田さんの前で発表しました。

緊張しながらも、堂々と自分のアイデアを発表する高校生。それに対して、前田さんからきちんとフィードバックを返してもらえる。

この機会は、必ず彼らの記憶に刻まれると思いました。

聞いている生徒も、自分たちの仲間が話すことで、「自分もできるのではないか?」と思える場になったと思います。

前にでるという勇気があれば、得るものもとても大きいということが、わかってもらえたのではないでしょうか。

 

変なことをする。

ただ講演会だと思って集まっている生徒のモチベーションは低いです。ゲストに登場してもらう前に、場を温めておくことが、ゲストが安心して力を発揮できる方法だと思っています。

まずは、前田さんの認知度調査、SHOWROOMというサービスを知っているか?などをリサーチ。今回の講演会での聞き方の注意点の説明などをしました。

SHOWROOMというアプリでは、アバターがゆらゆら動くのね。あれは、発信者の人が話やすいように揺れてるんだと思うのね。だから、今日はみんな揺れて聞いていいよ。わからなかったら、どんどん手をあげて。なるほどと思ったときは、うんうんってうなづいて、きちんと前田さんにフィードバック返してね。」

と伝えました。

あと一つ、前座でやったことがあります。

前田さんは「弾き語り」が原点です。みんなで歌を歌えれば、講演会が記憶に残るのではないか?その歌がかかることで、この歌を歌ったなと講演会とセットで思い出せるのではないか?そう思って生徒が歌えそうな歌を用意しました。

そして生徒にはこのように伝えました

「前田さん、先日大きな資金調達をしたのね。これから、会社をどんどん大きくするために、頑張られると思うから、みんなで応援を込めて歌を歌うのはどうだろう?」そうやって無茶ぶりをし、会場に入られる前に、歌の練習をしました。ふわっときれいな声が聞こえてきましたが、ガツンとするほど声量がない。盛り上げようとしましたが、いまいち盛り上がらない。そこで、「前で歌ってもいいよ!前で歌いたい!という人いる?」などと話すと、手を挙げてくれる生徒がいました。

その生徒のアカペラで全校生徒が手拍子を打つ。笑いがおきる。そうやって場を温めておきました。前座の芸人さんの気持ちがとてもよくわかりました。

そうしているうちに、前田さん到着!登場です。

 

講演会の内容に関しては、後日。(それを聞きたかったという人がほとんどだと思いますが、もったいぶります。(笑))

1・時代の変化を生き抜くためには?

2・10代で身につけておくこと

3・高校生によるメモの魔力プレゼン

4・まとめ

このように予定していましたが、プレゼンが盛り上がりすぎて、時間がきてしまったので、慌てて帰ってもらいました。

質疑応答の時間も、歌のプレゼントもできなかったことは、とても残念でした。90分あっても足りない!そんな感じでした。

 

なぜこのような機会を実施したのか?私のモチベーションについて知りたいとのお声もいただきましたので、それは次回。

10代にパワーを与えることを、大人がどんどんやっていく方法を書ければと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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