【トヨタの強さの秘密】という本から子育てを考える。
newspicsで話題になっていた「トヨタの強さの秘密」を読んだ。
久しぶりに、こういった本を読んだが、一気に読了した。
感想はというと、トヨタは堅苦しい日本企業という印象だ。が そこに大切なものが
詰まっていると感じた。
グローバル化の波に押されて、効率重視、経費削減と利益重視に重きをおく
企業が部門ごとの専門性を深めることに注力し、横のつながりを軽視していると
感じる昨今。
隣の部門は何する人ぞ・・・となってはいないか。
この本の中で一番感銘をうけたのが、「主査」の動きだ。
主査は社長をはじめ、各役員から系列会社、販売会社のすべての責任者まで
誰にでも、必要とあればアポを取って会いに行く権限を持っている。
つまり主査自身で製品に関するすべての情報にアクセスできる。
これは「情報の質」を重視しているトヨタと系列企業の慣行である。
業務に関する知識・情報については、職種や職位は関係なく、
「誰が一番知っているか」を重要視しているということである。
とにかく、自分の目で見て確かめよ。
自分の頭で考えよ。ということが慣行となっているところは強い。
簡単なようでなかなか難しい横との連携。
このような企業が多いのではないか。
他部署へのヒアリングは結構しにくい。
なぜなら、自分たちも忙しいし、他部署が忙しいこともわかっている。
わかっているから、わざわざ時間を割いてもらうのが「悪い」と思って
しまう。
こんな事例もあるだろう。「イヤイヤこのことはわが部門の成果にしたいから」と
妙な競争意識から、変に秘密主義に走ったり。
「敵は本能寺にあり~」じゃないけれど、競争相手を社内に作るのは
同期くらいにしておかないと、企業の成長にはならないでしょう。
とにかく、横軸で見る人。というのが極端に少なくなっている気がする。
昔は、どの企業でもその横のつながりが「仕事帰りの一杯」であったり
したのだろう。
あと 時代と逆行していると言われているが
「人中心」ではなく「仕事中心」ということを大事にしているのだそうだ。
仕事中心で会社が儲けることができなければ、人間を大事にすることなど
できるわけがない
「人の立場や顔中心、あるいはハタラキのない人間の立場が中心ではなくて、付加価値を生み出す仕事(ビジネスプロセス)に対して
人間が能力に応じて求められるハタラキを生み出しているか」が中心という意味である。
結局社員一人一人が「会社の利益」を重んじて働いているのか?
「自分の利益や出世のみ」を重んじて働いているのか?
前者の考えで働く人がおおい企業が、企業としての成長も著しいという
ことなのではないか。と感じた。
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こういった本から自分の子育て方針を考える。
マジメに愚直。そして素直。
そして、何かみつけたのなら努力と根性。
しょーもないコツみつけて、要領かまして金儲けて
そこに、自分の成長はあるのか?
社会への貢献はできるのか?
価値を生み出せるのか?
昔から言われたこの言葉は、どんなに時代が変わっても、
キチンと子供に伝えていかなければいけないと。
いやいや。その前に、私がそれをできているのか?
自分を振り返り研鑽することが、私の子育て方針。
親も成長するところをちゃんと子供たちにみせたい。