特別展「ほほえみの御仏」を東京の皆様に見てほしい!
特別展「微笑みの御仏」東京国立博物館
7月10日まで開催中です。
奈良中宮寺の「半跏思惟像」は奈良の案内をするときには、絶対外せないスポットです。いくつもの仏像を見てきましたが、これほどまでに魅了された仏像はありません。
靴を脱ぎお堂に上がると、お堂にこの仏様がおられます。
その前にじっと座りお姿をみる。静けさのなかでこのうっすら微笑む御仏様をみていると、それだけで気持ちが洗われます。
東洋美術における「考える像」で有名な、思惟半跏のこの像は、飛鳥時代の彫刻の最高傑作であると同時に、わが国美術史上、あるいは東洋上代芸術を語る場合にも欠かすことの出来ない地位を占める作品であります。また国際美術史学者間では、この像の顔の優しさを評して、数少い「古典的微笑(アルカイックスマイル)」の典型として高く評価され、エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチ作のモナリザと並んで「世界の三つの微笑像」とも呼ばれております。
半跏の姿勢で左の足を垂れ、右の足を膝の上に置き、右手を曲げて、その指先きをほのかに頬に触れんばかりの優美な造形は、いかにも人間の救いをいかにせんと思惟されるにふさわしい清純な気品をたたえています。斑鳩の里に伝統千三百余年の法燈を継ぐ中宮寺の、この像は、その御本尊として永遠に私たちを見守ってくださるでしょう。
日韓「半跏思惟像の対面」
今回は日韓の御仏のコラボということで、この二つの対面をみられる東京近郊の方。
羨ましすぎる…
韓国の御仏の微笑みと日本の御仏の微笑みの差をぜひ見てください。
私はまた、奈良にお戻りになられたら、会いに行ってきます。
ちょっと最近色々とうまくいかないな~なんて落ち込んでいる皆様。
この週末はぜひ東京国立博物館へ!