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カナカナのーと

日常の気になることを書きます。

「学びたい」という気持ちの作り方を教わってきた。

先週2日間受けた研修がこれ。

ジャパンGEMSセンター

GEMS(Great Explorations in Math and Science;ジェムズ)は、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校の付属機関LHS(Lawrence Hall of Science;ローレンスホール科学教育研究所)で開発されている幼稚園から高校生年代を対象とした科学・数学領域の参加体験型プログラムです。
1980年代に開発が始められ、アメリカの教育改革や国内外の様々な研究知見の影響を受けて発展してきました。また、アメリカ各地の学校現場で試用されながら発展してきました。したがって、しっかりとした理念や理論をベースにしつつも、プログラムは子どもでも取り組みやすいシンプルなものになっています。 

FaceBookでつながっているお友達が、このGEMSのリーダー研修を受けている様子をアップされているのを見て「面白そうっ!!」と飛びついて即申込み。

新幹線に乗り込み2日間のワークショップに参加してきました。

参加者11名 NPOの方、企業内の子供向けワークショップをされている方、地域の教育ワークショップを開催している方、教育学部の大学生など、様々な方が参加されていました。

 

科学者ってどういう人か?を考える二日間

科学者という人たちが、日ごろどのような視点で物事を考え、実践しているのか。

そういったことを感じるプログラムでした。

科学者ときくと、実験実験でもくもくと一人で作業しているイメージだったのですが、そうではないんですね。

自分の意見を発散し、他者と意見を交換し、情報を繋ぎ結果を出す。

事実に基づき、自分の考えを立案し、実験。実験結果を発表しあい最後は多数決!!

 

導入→探求→概念→応用というサイクルを自分で回す自立した学習者を育てる。

科学的手法のワークショップをいくつもやる中で、子供たちが自然とラーニングサイクルが回せるように促すのが、ファシリテーターの役割。

答えを教えない!!

とにかく、どのワークショップも答えがないんです。そして、誰も答えを教えてくれません。なんでだろうね?やってみよう!とやってみるんです。

これは沈む?浮く?

実験する前には「こうなるんじゃないか」という予測をするんです。

例えば「これは、水に浮く?沈む?」という簡単なことでも、予測し、なぜ浮くと思ったのか、なぜ、沈むと思ったのか。その場の体験に対して質問し、その子の気持ちの気付きを言語化させます。

「なぜ?」「どうしてそう思ったの?」

「え~っと」「う~んと」子供たちはその質問に答えようと考えます。学習者自身が考えるためには、子供を観察し、タイミングよく質問することが重要です。

 

大人でもわからないっ!!

物体の浮き沈みって、大人だったら簡単♪と思いませんか?

それが、「えっ?」と思うものが浮いたり、沈んだりするんです。

ガラスのコップがプカプカ浮いたり、なぜ色によって浮くクレヨンと沈むクレヨンがあるの?同じ石鹸なのに、なぜ浮く石鹸と沈む石鹸があるの?何が違うの???

なんで?なんで?と頭にはてながいっぱい浮かびます。

でも、ファシリテーターの人は、なんでだろうねぇというだけで、答えを教えてはくれません。

 

とにかくモヤモヤするんです!!!

答えを教えてもらえないから、ずっとモヤモヤするんです。

なんでだろうが頭から離れません。

そこでハッと気づきました。

「これだ!!」

このモヤモヤが「学びたい」に繋がるんです。

こどもはこのアクティビティをすると、家のお風呂でいろんなものをプカプカ浮かべるそうです。

そう。実験が始まるのです。

野菜にしても、浮く野菜と沈む野菜。同じトマトでも沈むトマトと浮くトマトがあるそうです。

答えは、誰もわからないのです。

ファシリテーターの方がこう言っておられました。

「答えのない社会を生き抜く子供たちが、自分で考え答えを導ける、そういった科学者精神を育てるのを目的としています。」

なるほど・・・

 

今まで私が受けた授業はこんなにモヤモヤする時間がなかった。

答えは必ずあって、先生が教えてくれる。これに慣れすぎていて、思わず答えを聞きたくなるし、ファシリテーターの役をすると、思わず答えを教えたくなる。

でも、この教えたい誘惑に打ち勝つことが、大事なのです。

 

「学びたい」と子供たちに思わせるためには、とにかく教えない事。モヤモヤさせること。

なんでだろうね~どうしてかな~一緒に悩むこと。そして、それを実験すること。

こんなことを一緒にしてくれる大人がいたら、子供たちも楽しいだろうな。

そう思いました。

 

観察→予測→やってみる→話し合う→記録→理由を考える→発見の応用→観察

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↑(アリになって、アリの巣を作ってみたりもしました。)

 

ラーニングサイクルをグルグルグルグル何度も何度も回すことが、科学者なんですね。

忘れないうちに、近所の子供たちでも集めてこんなワークショップをやってみようと思っています。

そして、私がこの2日間で学んだことはこれです。

学びたい気持ちの作り方=とにかくもやっとした気持ちにさせること。

みなさんも、科学者的思考でラーニングサイクルをまわしてみてはどうですか?

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