カナカナのーと

子育て、教育について考えていること。

これからの子育てに悩んだときにオススメの本(思考力 判断力 表現力を付けるための1冊)

読書の秋です。

子供4人育てています。

子育て本は多くありますが、私はほぼそういった本を読みません。なぜかというと、誰かに「あぁすればいい」「こうすればいい」と言われたことを鵜呑みにして子供を育てるなんて、子育ての楽しみが半分減るような気がするからです。

 

親が目の前の子供と対峙し、そのコミュニケーションの中で培う知恵を自分で見つけていく楽しみが子育ての醍醐味だと思うのです。

 

だからと言って、本を読まないわけではない。

ビジネス書を読み漁り、そこから子育てのエッセンスをチョイスする。

好きな方の自叙伝を読んでその方の幼少期の過ごし方を参考にしたり、ビジネスに必要な事を子供にわかりやすく説明したり。その転換が楽しみだったりします。

 

思考力 表現力 判断力を付けるためには?

センター試験が廃止され新テストで問われるというこの力を身に付けるためにどうすればいいのか・・・

私が一番にオススメする本はこれです。

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 「20歳のときに知っておきたかったこと」

ティナ・シーリング

スタンフォード大学 集中講座

 

「人生で最も興味深いことは、定められた道をはずれ、常識を疑い、リスクを取り、自分自身で幸運を呼び込んだときに起こります。問題というのはたいてい、見方を変えればチャンスなのです。日本のみなさんも、それを実感できる経験を積み、自分に許可を与えて、可能性に満ちた世界を自分の目で見つめてください。」

 

 この本の中ではこんなことが書かれています。

「いま、手元に5ドルあります。2時間でできるだけ増やせと言われたら、皆さんはどうしますか?」

これは私がスタンフォード大学で実際に学生に出した課題です。クラスを14チームに分け、各チームには、元手として5ドル入った封筒を渡します。

こういった、大学の実践授業が書かれています。

イデアの出し方、スタンフォードの学生がどのようにそれを取り組んだのか。それをどう促したのか。

このティナ・シーリングさんが行うこの授業こそ、これからの日本の教育に必要な要素がたくさん詰まっていると感じたのです。

 

それに、大学生しかこのような課題はできない!と決めつける必要はないと思います。

小学生だって、ユニークな旅行プランを計画しなさい。というような課題であれば、みんなでわいわいガヤガヤと意見を出し合いながら、大人が思いつかないようなプランをだすことでしょう。

 

そういった良質の問いについて、考え意見をまとめ発表する。

こういった力を培うことが、これからの教育に必要なのだと思うのです。

 

思春期の子供に勧めるのもいいですが、これからの教育に不安を抱える親御さんにはぜひ読んでほしい一冊です。

 

この本から最後の引用

この本では、多くの月並みな考え方を覆していきます。自分自身を、そして世界を新鮮な目で見てほしいーこれがわたしの願いです。考え方はシンプルですが必ずしも直感的に納得できるものではないかもしれません。ですがわたしは、イノベーション起業家精神を教える中で、激動の時代に生きるわたしたちにとって、この本で示す考え方がいかに重要かを実際にこの目で見てきました。状況がめまぐるしく変わる現状ではチャンスを見極め、物事に優先順位をつけ、失敗から学ぶことが必要です。

 

さらに、この本の考え方は人生をめいっぱい楽しみたい人にとっても役立つものだと思います。

是非、秋の夜長のおともに・・・